ヤブヘビイチゴ


バラ科/ ヘビイチゴ属

ヤブヘビイチゴ
副萼片が大きい
撮影 いがりまさし 5月21日 愛知県刈谷市

和名 ヤブヘビイチゴ
藪蛇苺。

由来
蛇が出そうなやぶに生えることから。ほか諸説がある。ヘビイチゴより藪という表現があてはまる日陰に多い。名に「蛇」とつくがイチゴに毒はない。

花期 4〜6月。
特徴 黄色い花は大きなえりまきを巻いている。副萼片が大きいのである。よく似たヘビイチゴはこの副萼片が萼片より少し大きい程度で目立たない。多年草。


黄色。


直径2cm。花の下の萼には萼片と副萼片がある。ヤブヘビイチゴは副萼片が明らかに大きくよく目立つ。

草丈 茎は地面をはって伸びる。横に伸びた茎には毛が生えている。
3小葉からなる。小葉は長さ3〜4cm。濃い緑色。
生育地 草やぶや半日陰の林の縁など。
分布 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄。
備考 イチゴの実には光沢がある。実は表面にあるブツブツの粒のこと。そう果ともいう。イチゴ全体は偽果という。ヤブヘビイチゴのそう果は色濃く光沢があるので、偽果は艶やかにみえる。


(似た物)
  • ヘビイチゴ
    副萼片は萼片よりわずかに大きい程度。日当りのよい場所を好む。イチゴには光沢がない。そう果にこぶ状のシワがある。葉は浅い緑色。

  • オヘビイチゴ
    葉は5小葉。果実は熟しても赤いイチゴにならない。

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