ヒツジグサ


スイレン科/ スイレン属

ヒツジグサ
撮影 いがりまさし 8月18日 群馬県尾瀬ヶ原

和名 ヒツジグサ
未草。睡蓮。

由来
未の刻(午後2時)頃から咲くのでついた名。しかし快晴の日は午前中から咲き出す。

花期 6〜9月
特徴 野生のスイレン。まぎらわしいものは北海道のエゾノヒツジグサ以外ない。高層湿原やため池などに自生するが、里山では数が減っている。雌雄の性転換をする花である。開花1日目は雌性期。2日目以降は雄性期へと変化する。開花時間は一定していないが、花は日中開き、夕方には閉じはじめる。3〜6日開閉運動を繰り返し花は終わる。多年生の水草。


白色。


直径約5cm。花弁は8〜15枚。開花1日目の雌性期では黄色い雄しべ雌しべとも開いている。雄性期の2日目以降は雄しべが雌しべを包み込む。清楚な花は水に浮くように咲く。

草丈 花柄も葉柄も水面から出ない。
長さ8〜20cm。広楕円形〜円形、基部はやじり形に裂ける。根生葉を多数出し、葉柄を長くのばし水面に浮かぶ。
生育地 平地〜高層湿原までの池、沼。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • エゾノヒツジグサ
    北海道。花は直径7〜8cm、花弁は広い。

  • アサザ
    花弁の切れこんだ黄色い花。水面から伸び出して咲く。一日花。

  • ガガブタ
    花弁の切れこんだ白い小さな花。水面から伸び出して咲く。

  • トチカガミ
    白い花弁3枚。水面から伸び出して咲く。一日花。

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