カナムグラ


クワ科/カラハナソウ属

カナムグラ
雄花は淡緑色(大きい写真が雌花)
撮影 いがりまさし 10月7日 奈良県天理市

和名 カナムグラ
金葎。

由来
丈夫なつるを鉄(カネ)に見立てたものだという。ムグラは、あたりを覆って茂るさまを表している。古歌などでは別名のヤエムグラの名で出てくる。

花期 8〜10月。
特徴 夏から秋のやぶを覆っているつる植物のなかでは最もポピュラーなもののひとつ。手のひら状の葉と茎や葉に生える下向きの刺が特徴。地面を覆っていることも多い1年草。


雄花は淡緑色。雌花は花を保護している苞が赤〜紫褐色の斑紋を帯びる。


雌雄異株で花の形も異なる。雄花:10cm程度の上向きの花序に小さな花をまばらにつけ、花粉を飛ばす。雌花:苞に包まれた小さな花が松笠状の穂になって下向きにつく。

草丈 春に双葉から芽生えて、夏には数メートルのつるにまで成長する。
対生。手のひら状に5〜7深裂する。鋸歯があり、表面に粗い毛が生える。
生育地 道ばた、荒れ地、草むら、林縁の日当たり地など。
分布 日本全土。


(似た物)
  • カラハナソウ
    山地性で葉は全縁か2〜3裂。

  • ホップ
    カラハナソウに似ているがビールなどの原料として栽培される作物。

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