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町屋博物館

時間の軸の歪みに取り込まれつつ、商店街を出て、町中へ。
150年前に建てられた今野家は、町屋博物館と呼ばれている。

農家的な性格を持つ、当時の典型的な住まい。この形が現在の日本の住まいの原点であり、ここから現代の住宅へと発展していったと言う。

この家は、老朽化し、手狭になったために主人が立て直そうと思ったところ、古くからの近所付き合いの人々や全興寺の住職が、町の歴史を伝えるものとして、お金にさえ困っていなければ残そう、と助言し、残ったものだ。
この家の主人は、いま、他に家を建てて暮らしている。
少しでも保全できるように、と住民たちで行政に頼んだが、税金の補助さえ出なかった。

それでも、町の人たちは、これを今も守り、公開している。
自治都市・自衛都市の心意気は、綿々と引き継がれているのだ。
町屋博物館(今野家)/緯度34'37'18'43 経度135'33'18'98

平野映像資料館
同じく150年ほど前に建てられた(ここでは、たった150年前に建てられた、ともいう)染め物・織り物の店、まつやは、平野映像資料館として現店主ががんばっている。

平野映像資料館(まつや)/緯度34'37'18'12 経度135'33'24'78


ねこだんじり
店のウィンドウには、平野の古い町並や、路面電車が走っていた頃のさまざまな情景の写真がさりげなく架けてある。

この愛らしい展示物は、大阪南部一体で盛んなだんじりを、地元の人が手づくりしたもの。
猫が多い町らしく、愛嬌のある猫だんじりである。


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