櫛形山へ
そろそろ北アルプスも紅葉のピークを迎えるし、南アルプスだって稜線はもう・・と、思いはあっちこっちへ飛んでいる。ただし目の前には富士山がある。だから、どうしてもそれに後ろ髪を引かれてしまうのだなあ。
先日は櫛形山(山梨県)へ出かけた。櫛形山には富士山撮影ファンには有名な二つのポイントがある、ひとつは増穂町と早川町奈良田を結ぶ丸山林道で、もうひとつは、そこから分岐している櫛形林道である。この日はまず櫛形林道へ、もうそろそろ空が明るくなってくる時間で、まあ真面目な富士山写真家なら遅刻の時間だ。もちろんもう先客は来ている。ここは街の明かりが見えてそれを富士山と組み合わせられるというところがナイスなとこなんだけど、ちょっと雲が高くて富士山は頭だけしか見えない。空はどんどん明るくなっていて見事な朝焼けも始まったが、あの雲の向こうがいいのにという隔靴掻痒状態。しまったあ、丸山林道まで上っておけばよかったねと思うも後の祭り。
その後丸山林道を登っていく途中でワゴンに乗ったカメラマンとすれ違って「今日はよかったねえ」と声をかけられ「そうですねえ」と生返事したが、ちくしょう自分も登っておけばとちっとばかし悔しかった。
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丸山林道の富士見地点から、朝の光がまぶしい
彩雲―思いがけないプレゼント
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