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No.5 | 2002.4.4 |
鎌田から戸倉に向かう途中の農道脇でムラサキケマンを撮影していたら、一人の老人が声をかけてきた。老人は戦後、片品村鎌田に移住し、苦労はしたが、なんとか農業で生計を立てられるようになったのだそうだ。その老人がワサビの花が美しい場所があると、案内をしてくれた。そこは彼の友人が一人で池をつくり、渓流から水を引き、小さいながらも小屋を建て、なんとも贅沢な美しい自然の庭園を作り上げていた。僕はもしも移住するとしたら、庭にきれいな川が流れている場所に住みたいと常々思っていたが、ここはまさに僕にとっての理想の住みかに思えた。こんなことを感じたことは初めてのことだった。現在この小屋に住人はいない。家主は病気のため、町に出てしまっているのだという。池の周辺には半分野生化したワサビ達が清楚な花を咲かせていた。もしも住みたいのならば、貸してくれるかもしれないと老人はいってくれたが、その節には連絡しますと名刺を手渡したものの、やはり僕は放浪の旅の方に未練があるようで、いまだ連絡せず、今日に至っている。 |
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