オオズキンカブリタケ

アミガサタケ科/オオズキンカブリタけ属


オオズキンカブリタケ
雑木林のはずれに発生。
撮影蜂須賀公之 4月17日 福島県国見町

和名 オオズキンカブリタケ:
大頭巾被り茸(深く頭巾を被ったような頭部を持つことによる)
発生時期
発生場所 林内地上、特に雑木林のはずれの、木が覆い被さったような草地。
発生の様子 地上に単生〜散生〜群生。


オオズキンカブリタケ
円筒形の柄に帽子を被っているようなきのこ。
撮影蜂須賀公之 4月17日 福島県国見町

大きさ
形状
:
長さ2cm内外。釣り鐘状。表面に縦に走る顕著なしわを多数持つ。橙茶褐色。

:
長さ6〜13cm。中空で横に輪切りになりやすい。淡黄褐色。

特徴 アミガサタケ類が頭部の最下部で柄と連結するのに対し、釣り鐘が柄に乗ったような形で、頭部最上部の内側の1点で柄と連結している。またアミガサタケ類が成長につれ、頭部、柄ともに大きくなるのに対し、本種は頭部は2cm内外で一定し、成長すれば柄のみが長くなる。このため成菌ではしばしば柄が長くなりすぎてバランスを崩し、基部が曲がって地上部を這い、そこから首を持ち上げるようにして頭部を立ち上げる。
似た種類 テンガイカブリタケはやや小型で頭部にしわがないか、少なくとも本種のように顕著ではない。
食・毒
食用としてはアミガサタケほどに知られていない。しかしきのこ全体に貝類のような素晴らしいうま味を持っており、特に柄の部分はむしろアミガサタケよりも食用価値は高い。含水率が高いためか、網焼きなどにするとかなり縮んでしまう。グリーンピース、絹鞘などとオリーブオイルで炒め、生クリームで柔らかくまとめれば、重厚かつ、さわやかな春の風景が広がる一品となる。

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