アミガサタケ

アミガサタケ科/アミガサタケ属


アミガサタケ
春のきのこ。林内地上、道ばた等に発生する。
撮影蜂須賀公之 4月24日 東京都東村山市

和名 アミガサタケ:
編傘茸
発生時期
発生場所 道ばた、庭園、各種林内地上(特にソメイヨシノの周辺)、焼け跡など。
発生の様子 地上に単生〜散生〜群生。


アミガサタケ
1本のソメイヨシノの周辺から採集した。
撮影蜂須賀公之 4月24日 東京都東村山市

大きさ
形状
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長さ3〜9cm、あるいはそれ以上になるときがある。多数の穴が集合し、全体で長卵形〜類球形となる。穴の形は類球形〜不定形。灰褐色〜淡黄褐色〜茶褐色〜橙褐色。穴の稜線の色は淡白色。傘の網目は縦、横同程度に発達する。

:
長さ2〜8cm、中空。白色。普通根本は膨らみ、しわができることもある。頭部の最下部よりも、柄の最上部の方が細い。

特徴 形態も色彩も個体によって、また成長ステージにより幅がある。きのこ全体を縦に切ると、頭部から柄までが一続きの空洞になっている。胞子紋は淡黄褐色。小型類球形のものをマルアミガサタケ、小型類球形茶褐色のものをチャアミガサタケと呼び、変異(種以下のレベルの違い)として扱うこともあるが、中間的なものもあり線引きは難しい。
似た種類 アシブトアミガサタケ、コンボウアミガサタケ、オオアミガサタケは本種とたいへんよく似ており、明確な分類は難しい。
食・毒
条件により毒
味という点については、あらゆる食用きのこの中で最も優れたものの一つ。ただし肉質がボソボソすることなどから日本料理には基本的にあまり合わない。しっかりと味を煮出し、クリーム系のソースで肉と合わせれば香ばしく、濃厚で、かつすっきりとした素晴らしい味が堪能できる。薄切りにしたレモンの皮とともにオリーブオイルで炒め、レモン汁と甘い白ワインを加え、パスタとからめるのも格別。ただし質のいいワインを使うこと。生食すると中毒する。

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