ホコリタケ

ホコリタケ科/ホコリタケ属


ホコリタケ
若いときは食用になる。英名Puff ball。
撮影蜂須賀公之 7月6日 東京都府中市

和名 ホコリタケ:
埃茸(粉状の胞子を吹き出すことから、別名タヌキノチャブクロ)
発生時期 初夏〜秋
発生場所 林内、公園、庭園、道ばたなど。
発生の様子 数本がまとまって散生〜群生。


ホコリタケ
成熟すると頂部に一つ穴が開き、胞子を噴出する。
撮影蜂須賀公之

大きさ
形状
形状:
成菌で径2〜6cm、高さ3〜6cmほど。スポンジ質、球形の頭部と、同じく円柱形の基部からなる。頭部は頂部が盛り上がり、表面には円錐形、黒褐色の棘を多数持つ。棘は頂部において密。地の色は白色。成熟すれば頂部に穴が開き、粉状、茶褐色の胞子を噴出する。基部の表面はやや粉状で、棘は持たず、基部にはしわがある。肉は幼菌時白色、肉質。成熟すれば茶褐色、繊維状〜埃状となる。ただし基部は埃状にはならず、頭部が胞子を完全に飛ばして崩壊したのちもしばらく残っている。頭の棘は指でこすれば簡単に落ちる。

特徴 頭の棘は指でこすれば簡単に落ちる。
似た種類 近縁種がたくさんあり、棘の形状が同定のポイントになる。ヒメホコリタケはぬか状、または数本が集まった形の棘を持つ。アラゲホコリタケの棘は褐色で長い。この属の棘は全て指でこすれば落ちる。
食・毒
割ってみて中が白く、肉が締まっているもののみが食用となる。少しでも褐色を帯びた成菌〜老成菌は食不適。はんぺんのような食感で味もしっかりしておりたいへん美味。だんごのように串焼きにするのも楽しい。外皮は堅く、味がしみにくいので、ソテーなどでは2つに割ってから調理するとよい。

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