トンビマイタケ

タコウキン(サルノコシカケ)科/トンビマイタケ属


トンビマイタケ
ブナの大木から発生。
撮影上原貞美 9月11日

和名 トンビマイタケ:
鳶舞茸(きのこの色、姿形を鳥のトビに見立てたもの)
発生時期
発生場所 ブナの大木の根際や切り株から発生する。
発生の様子 大きな株になり、時にはそれが幾重にも重なり大群生となる。


トンビマイタケ
傷つけると黒変する。
撮影上原貞美 9月11日

大きさ
形状
:
根本の太い、短い柄から扇形の大きな傘を幾重にも重ねる。1枚の傘は扇形で波形にゆがみ、周辺部でやや切り込みが入る。幅5cm〜20cm、厚さ1〜2cm。全体では径50cm以上になるものもある。柔軟だがやや強靱な肉質で、成長すれば強靱性は増す。表面はトビ茶色〜濃茶褐色。放射状に走る繊維紋としわを持つ。微細な毛を帯びることもある。肉は白いがしだいに黒変する。傘の裏は白色で、深さ2〜3mmの微細な管穴を持ち、傷つけたり、触れたりすると急速に黒変する。、柄と傘との境界は不明瞭。

特徴 きのこ全体はしばしば大型となり、一ヶ所からの発生が重さ数十キロにもなることがある。傘の裏面を触れれば黒変するので簡単に識別できる。
似た種類 マイタケは一枚の傘がより小型、黒変性はない。
食・毒
繊維質で硬くなる以前の幼菌のうちに食用とする。深山のブナに発することが多く、持ち帰るまでにまっ黒く変色してしまうことが多い。欲張って無理にかごに押し込んだりせず、丁寧に、持ち帰れるだけを採集する。

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