ヤマドリタケモドキ

イグチ科/イグチ属


ヤマドリタケモドキ
亜高山帯から低地まで広く分布する。
撮影蜂須賀公之 8月31日 富士山

和名 ヤマドリタケモドキ:
山鳥茸擬き
発生時期 夏〜秋
発生場所 針葉樹林、広葉樹林、両混成林。また低地から2000m近くの亜高山帯まで、広く分布する。
発生の様子 単生〜散生〜群生。


ヤマドリタケモドキ
幼菌は柄が太い独特のプロポーション。
撮影蜂須賀公之 8月7日 東京都檜原村

大きさ
形状
:
径5.5〜20cm。半球形〜ホットケーキ形。表面は湿っている時にやや粘性を持つ。幼菌時は微毛があり、ややビロード状でしわを持つことがあるが、成菌で無毛となり平滑。色は淡褐色〜褐色。多少黄色、またはオリーブ色、あるいは灰色を帯びることがある。

管孔:
直生〜上生〜離生。幼菌時は堅く締まりほぼ白色であるが、のちに柔らかく、淡黄色〜オリーブ茶褐色となる。変色性はない。

:
長さ9〜15cm、径3〜6cm。中実。円柱形かしばしば下方で太くなる。つばは持たない。表面は淡褐色の地に白い網目模様がある。網目模様は下方にいくほど荒く、しばしばやや不明瞭になる。

特徴 柄の網目、ゆでると肉がピンク色を帯びること。
似た種類 毒菌のドクヤマドリは柄に網目を持たない。
食・毒
ヨーロッパの名菌、セップ(ヤマドリタケ)によく似たきのこで、香りこそややおとなしいものの、味、歯切れ、姿形と何拍子もそろったきのこ。コリコリした幼菌、まったりとした成菌の歯切れの違い、また生ウニのような成菌の傘、ミル貝のような柄、タコのような幼菌の傘と、成長段階や、部位によって違う食味のダイナミズムも、このきのこの大きな魅力。

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