チチアワタケ

イグチ科/ヌメリイグチ属


チチアワタケ
2針葉のマツ林内に発生。若いとき乳液を分泌する。
撮影上原貞美 9月3日 山梨県大月市

和名 チチアワタケ:
乳泡茸
発生時期 夏〜秋
発生場所 マツ林内の地上に発生する。
発生の様子 散生〜群生、まれに大群生することがある。

大きさ
形状
:
径4〜10cm。まんじゅう形からほぼ平らに開く。表面は湿っている時、著しい粘性を持ち、栗色〜淡黄褐色。

管孔:
直生〜垂生。穴は細かい。色は鮮黄色〜黄褐色。幼菌では淡クリーム色の乳液を分泌し、老成菌ではこれがシミとなって残る。

:
長さ5〜6cm、径0.7〜1.8cm。中実。つばはない。しばしば淡クリーム色の地に細粒点を持つが目立たない場合もある。

特徴 マツ林に発生する小型のイグチ。松の下が芝生になっている所でよく見かける。イグチの仲間では珍しく乳液を分泌するため簡単に見分けられる。
似た種類 ヌメリツバイグチは五葉松の樹下に発生、つばがある。ヌメリイグチはより大型でつばがある。どちらも乳液は分泌しない。
食・毒
条件により毒
豊かな滑り、かわいらしい姿形は和風の料理に合う。ただし中毒する系統があるので注意が必要。下痢、胃痛などを引き起こすという。(地域差?)

TOP | HOME | 用語解説