ハナイグチ

イグチ科/ヌメリイグチ属


ハナイグチ
傘は赤褐色で著しい粘性がある。
撮影坂本晴雄 9月19日 福島県田島町

和名 ハナイグチ:
花猪口(イグチ科にはぽってりと厚みを持った柔らかい傘のきのこが多い。イノシシの口とはよく言ったものである。イノシシに頬をキスされれば、恐らくハナイグチを頬に押しつけられたような感触がし、また同じように濡れるのではあるまいか。)
発生時期 夏〜秋
発生場所 カラマツ林内の地上に発生する。
発生の様子 散生〜群生。


ハナイグチ
淡黄色タイプ
撮影横山元 8月21日 長野県軽井沢町

大きさ
形状
:
径4〜15cm。まんじゅう形からほぼ平らに開く。表面は著しい粘性を持ち、赤褐色〜橙褐色、まれに淡黄色のタイプもある。

管孔:
直生〜垂生。穴はやや細かい。色は淡黄色。

:
長さ5〜7cm、径1.5〜2cm。中実。上部に永続性、膜質のつばを持つ。

香り さわやかな、きのこらしい甘い香りがあるが、それほど強いものではない。
特徴 カラマツ林に発生する大型のイグチ。傘が赤褐色で粘性を持ち、管孔は黄色。
似た種類 ヌメリイグチは松林に発生し、柄に細粒点を持つ。
食・毒
優秀な食用菌。豊かな滑り、歯触り、ほのかに甘い風味、堂々たる姿形と何拍子もそろった名菌。長野県、北海道などでは特に好まれ、ジコボウ、ラクヨウなどの名前で親しまれる。汁物、佃煮、おろしあえなど和風料理には利用価値が高い。

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