ヒメアジロガサモドキ

フウセンタケ科/ケコガサタケ属


ヒメアジロガサモドキ
針葉樹や広葉樹の倒木、落枝から生える小型きのこ。
撮影坂本晴雄 3月29日 茨城県大洋村

和名 ヒメアジロガサモドキ:
姫網代傘擬き
発生時期 1年中
発生場所 広葉樹、針葉樹の枯れ木、生きた木の枯損部から発生。主に針葉樹。
発生の様子 単生〜群生。


ヒメアジロガサモドキ
傘には中央に突起があり、湿時条線を現す。
撮影蜂須賀公之

大きさ
形状
:
径1.5〜4cm。円錐形からまんじゅう型、さらに平らに開いて縁部が反り返る。表面は平滑で粘性ない。湿っている時はさび褐色で条線をあらわすが、乾けば全面が淡黄色となり条線は消える。

ひだ:
直生〜上生、やや疎、色は淡黄褐色〜さび褐色。

:
長さ2〜5cm、上下同大。上部にやや目立たない膜質のつばがある。それより下は暗褐色の地に、白色の繊維が縦に走る。

特徴 全体に小型、きゃしゃで、さび褐色のきのこ。柄に目立たないつばがあり、傘に吸水性(乾いた部分から淡色となる性質)がある。
似た種類 よく似た未知種は多くあると思われる。また近縁のコレラタケは本種と非常によく似、肉眼での同定は困難である。完全に自信がなければ本種に似たものを食用としてはならない。傘の吸水性はナメコ、エノキタケ、ナラタケなどとの識別のポイントになる。
食・毒
食毒不明だが近縁に猛毒菌があり、本種も猛毒の可能性があると考えられる。決して試食してはならない。

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