アカヒダワカフサタケ

フウセンタケ科/ワカフサタケ属


アカヒダワカフサタケ
動物の骨が散乱している中、きのこが生えている。
撮影蜂須賀公之 7月25日 東京都武蔵村山市

和名 アカヒダワカフサタケ:
赤襞若房茸(ワカフサタケ属のきのこはひだの縁部にシスチジアと呼ばれるアンプル型の器官を房状に多数持つ。このシスチジアがあるため、ひだの先端部分には胞子ができない。また胞子紋は濃色のため、きのこが成熟すればひだは胞子の色に染まるが、シスチジアの密生したひだの縁部はしばしば若い時の色のままで、白く縁取られたように見える。属名の「若房」はこのような特徴に由来するものである。「赤襞」は胞子紋が濃い葡萄酒色のため、成熟すればひだが赤くなることから。)
発生時期 夏〜秋
発生場所 広葉樹林内の動物の死骸のあった場所などから発生する。(このような性質のきのこをアンモニア菌という)。
発生の様子 単生〜少数群生。


アカヒダワカフサタケ
ひだは淡灰白色〜赤ワイン色に変化する。有毒きのこ。
撮影蜂須賀公之

大きさ
形状
:
径1.5〜4cm。まんじゅう形から中高の平らに開く。表面はわずかに粘性がある。色は淡黄褐色〜灰色でやや赤みを帯びることがある。

ひだ:
湾生、やや密、淡灰白色〜赤褐色。

:
長さ2〜4cm。表面は平滑。白色〜灰褐色。

特徴 小〜中型のきのこ。成熟したきのこではひだが赤いこと。動物の骨や、糞尿臭が周辺にあること。きのこの下を掘ると骨が出ることもある。肉には苦みがある。
似た種類 ハラタケ属のきのこはひだが赤色のちに黒褐色となる。
食・毒
胃腸系の中毒を起こすとされる。

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