ヌメリスギタケモドキ

モエギタケ科/スギタケ属


ヌメリスギタケモドキ
湿気の多い場所の広葉樹の朽木に発生する。
撮影上原貞美 9月6日 東京都奥多摩町

和名 ヌメリスギタケモドキ:
滑り杉茸擬き(傘の滑りと、杉の皮に見立てたささくれ鱗片に由来する)
発生時期 夏〜秋
発生場所 広葉樹の切り株、立ち枯れ上に発生する。特に沢沿いの柳の木の枯れた高枝に多い。
発生の様子 散生〜数本束生。


ヌメリスギタケモドキ
傘に粘性があり、柄にはない。
撮影上原貞美 9月27日 東京都奥多摩町

大きさ
形状
:
径5〜12cm、幼菌時はほぼ球球形。しだいに開いて円錐形〜ほぼ平らになる。表面はゼラチン質で粘性があり、さび褐色でほぼ三角形の鱗片を持つ。傘の色は淡黄褐色〜黄土褐色。

ひだ:
はじめ淡黄色だが、胞子が濃さび色であるため、成熟し胞子を放出するにつれしだいにオリーブ褐色〜さび褐色となる。密。

:
長さ4〜15cm、径5〜15mm。上部に繊維状の不完全なつばを持つが消失しやすい。つばよりにささくれ鱗片を持つ。粘性はない。

特徴 湿気の多い場所の広葉樹の枯れ枝、枯れ木の幹から発生する。全体にぼってりした重量感のあるきのこ。高所の枯れ枝から発生したものは危険なので木に登って採らないように。
似た種類 ヌメリスギタケは柄にも粘性がある。
食・毒
ナメコの近縁種であり、特に和風の汁もの、佃煮等に利用価値が高いが、はるかに重厚で野性味にあふれる。

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