ヒカゲシビレタケ

モエギタケ科/シビレタケ属


ヒカゲシビレタケ
小型の腐性菌。傘が平らに開くことはまれ。
撮影坂本晴雄 6月17日 埼玉県大宮市

和名 ヒカゲシビレタケ:
日陰痺れ茸(手足のしびれ、まひ、幻覚などを引き起こすことから)
発生時期 夏〜秋
発生場所 道ばた、公園などの草地。
発生の様子 群生。数本の株状になる。

大きさ
形状
:
径1〜5cm、円錐状からしだいに開く。しばしば中心部が小高く突出する。表面は粘性を持たず、平滑。色は暗茶褐色〜黄土褐色で、しばしば暗青緑色を帯びる。傷つけば青変する。

ひだ:
直生〜上性。密。はじめ淡色だが、成熟すればしだいに紫褐色を帯びる。

:
長さ4〜12cm、中空。ややゆがんで長く伸びる。表面は淡黄色〜淡黄土色だが、成長につれ基部ではやや暗色となる。繊維状〜だんだら模様の繊維状。

特徴 日向や半日陰の草地に多い。柄は長く、傷つけば青変する。
似た種類 アイセンボンタケ、オオシビレタケなど、よく似た種類が多く、正確な同定には顕微鏡的な観察が必要。いずれも幻覚性の中毒を引き起こすとされる。
食・毒
手足のしびれ、まひ、幻覚などを引き起こす。東南アジアなどで、この仲間が麻薬がわりに売られることがあるようだが、食べた量によっては嘔吐、頭痛、悪寒などの症状が出、それが幻覚によって増大され苦しむという。日本では最近の法改正で麻薬として扱われるようになり、不法に所持すれば処罰される。

TOP | HOME | 用語解説