マツクリタケ

モエギタケ科/クリタケ属


マツクリタケ
カラマツ林に発生する。
撮影蜂須賀公之 10月13日 山梨県八ヶ岳

和名 マツクリタケ:
松栗茸(唐松林に発生するクリタケだから、ただし正式な和名ではなく、長野県諏訪地方の地方名。他にクリタケモドキなどの名でも呼ばれているらしい。学名は Naematoloma capnoides でヨーロッパにも分布)
発生時期
発生場所 主にカラマツ林の地上。古い切り株やその周辺。
発生の様子 散生。小さな株になる。

大きさ
形状
:
径3〜7cm、まんじゅう形からほぼ平らに開く。表面は粘性を持たず、平滑。色は鮮黄色〜黄褐色〜褐色。

ひだ:
密〜やや密。はじめ黄褐色だが、成熟すればしだいに暗紫灰色になる。

:
長さ4〜8cm、中実。上部は黄色〜黄白色。下部はさび褐色で繊維状。つばはない。

特徴 主にカラマツ林に発生すること。傘がクリタケよりも黄色いこと。
似た種類 猛毒のニガクリタケに非常によく似るので注意が必要。傘の色はニガクリタケほどはレモン色〜オリーブ色を帯びない。むしろ濃い黄色〜黄褐色。またニガクリタケは肉に苦みがある。(ほとんどない場合もあるので要注意)クリタケよりやや小型で傘の肉が薄く、表面はよりしっとりしている。幼菌でもクリタケのような繊維鱗片は持たず、つるんとしたかんじ。
食・毒
ほとんど知られておらず、正式な和名もまだない。長野県では普通に見られ、古くから食用とされてきた。恐らく国内に広く分布していると考えられる。味、口当たり、ともにクリタケより上。穏和で癖はまったくなく、非常に美味。シンプルなホイル焼きが最高。さわやかな風味はオリーブオイルとよく合う。

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