クリタケ

モエギタケ科/クリタケ属


クリタケ
晩秋、広葉樹の倒木から発生。
撮影蜂須賀公之 11月14日 東京都東村山市

和名 クリタケ:
栗茸(傘の色が栗色であることから)
発生時期 秋〜晩秋
発生場所 主に広葉樹の枯れ木(まれに針葉樹)、土に埋もれた腐木から。
発生の様子 株状になり群生する。


クリタケ
成熟するとひだは次第に暗紫灰色となる。
撮影蜂須賀公之

大きさ
形状
:
径3〜5cm、まれに12cmほどにもなる。まんじゅう形からほぼ平らに開く。表面は粘性を持たず、平滑だが、若いうちには表面、特に縁部に白色の綿毛鱗状片を持つ。色は茶褐色〜赤煉瓦色。

ひだ:
直生〜湾生。はじめ黄白色だが、成熟すればしだいに暗紫灰色になる。

:
長さ5〜10cm、中実。上部は黄白色、下部はさび褐色で繊維状。つばはない。

特徴 主に晩秋に発生すること。株になること。傘がやや肉厚で赤褐色であること。
似た種類 猛毒のニガクリタケは傘がより小型で薄く、レモン色〜オリーブ色を帯びる。
食・毒
広く一般に食用にされている。姿は美しく、味、風味、歯切れは穏和。水気の少ないきのこだが、しっくりと煮しめておろし和えに、またオムレツ、パスタ、ピラフなどにも合う。シンプルなバターソテーもとてもおいしい。乾燥気味のものは炒める時に少し水を振ってやるとふっくらと仕上がる。逆に大きめのみずみずしいものが採れたら、溶かしバターの上澄みだけを使い、やや高温で味を封じ込めるようにソテーしてやるとよい。

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