コガネタケ

ハラタケ科/コガネタケ属


コガネタケ
駐車場脇の草地に毎年発生している。腐性菌。
撮影蜂須賀公之 10月19日 東京都檜原村

和名 コガネタケ:
黄金茸
発生時期 夏〜秋
発生場所 林道沿い、田畑、庭地などに発生。
発生の様子 群生。


コガネタケ
きなこを全体にまぶしたようなきのこである。
撮影蜂須賀公之 10月19日 東京都檜原村

大きさ
形状
:
径5〜15cm。まんじゅう形から平らに開く。表面は白い地に、黄土褐色の粉状鱗片に厚く覆われる。

ひだ:
上生〜離生。密。黄白色、のちに黄土褐色。

:
長さ4〜18cm。堅く締まった肉質で繊維質。表面は傘と同様。つばは大型膜質で柄の上部にある。ひだの下面は傘と同様の粉状鱗片に覆われる。

香り 一種の汗くささ、粉臭さと、マイタケのような甘い芳香を合わせ持っている。汗くささは調理すれば消え、気にならない。
特徴 田舎道の道ばたなどに発生する大型のきのこ。全体が黄色い粉で覆われる。
似た種類 似たきのこは特にない。シワカラカサタケの類は本種よりずっと小型である。
食・毒
条件により毒
マイタケにも似た甘い香りは素晴らしく、味も穏和で癖はない。傘の肉は非常に堅く締まっており、歯切れはあまりよくない。大きく傘が開いたものは、炒めてからミキサーで砕き、ポタージュやパスタののソースに用いたり、炊き込みご飯にするとよい。柄は縦の繊維でできているため、ほぐしてかき揚げ風にする。こけしのような可愛らしい幼菌をソーテーすると、繊維質はそれほど気にならず独特の個性的な濃厚な旨味が堪能できる。下痢、嘔吐などを引き起こした例もあるということだが、それが食べた個人の体質に原因があるのか、きのこの側の地域的な変異などによるものなのかは不明。

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