ドクツルタケ

テングタケ科/テングタケ属


ドクツルタケ
Angel of death(死の天使)と呼ばれる。
撮影蜂須賀公之 9月23日 群馬県玉原

和名 ドクツルタケ:
毒鶴茸
発生時期 夏〜秋
発生場所 針葉樹林、広葉樹林、両混成林。
発生の様子 単生〜散生。

大きさ
形状
:
径6〜15cm。釣り鐘形〜やや中高の平らに開く。表面は平滑、ほぼ純白。縁部に条線(溝線)を持たない。

ひだ:
離生、やや密〜やや疎。白色。

:
長さ10〜20cm、膜質のつばを持ち、つばから下は繊維状のささくれを表す。基部に袋状の大きなつぼがある。白色。

特徴 きのこ全体が白色のたいへん美しいきのこ。つば、つぼを持ち、傘に条線がなく、柄に繊維状のだんだら模様がある。低地から高山、針葉樹林から広葉樹林と様々な場所でごく普通に見られる猛毒のきのこ。
似た種類 傘にやや色が入るもの、強いカルキ臭を持つ物、薬品反応の異なるものなど、多くの未知の近縁種があるようである。猛毒の可能性があり厳重な注意を要する。
食・毒
1本食べれば致死量と言われる猛毒のきのこ。肝臓が破壊され、数日間もがき苦しみ死に至る。恐ろしいのは食べてから症状が出るまで10〜20時間がかかる点で、気づいた時には手遅れになっている。悲惨な中毒例は多く、後をたたない。汚れのないような、美しい姿に魅せられてしまうのだろうか?英名は「破壊の天使;Destroying angel」。

TOP | HOME | 用語解説