カバイロツルタケ

テングタケ科/テングタケ属


カバイロツルタケ
毒菌と間違えないように注意。生食は毒。
撮影蜂須賀公之 9月6日 山梨県八ヶ岳

和名 カバイロツルタケ:
樺色鶴茸
発生時期 夏〜秋
発生場所 クヌギ、コナラ、アカマツなど、針広混成林地上に発生する。
発生の様子 地上に単生〜散生〜まれに群生。

大きさ
形状
:
径5〜7cm、幼菌時は白色の皮膜に完全に覆われて卵形。これが裂けてきのこが伸びだし、傘はほぼまんじゅう型〜しだいに開いて平らになり、さらにやや反り返る。しばしば幼菌時に傘を覆っていた膜のなごりが、傘表面に大きく残る場合がある。表面は茶褐色で特に頂部は色が濃い。

ひだ:
離生、白色〜淡クリーム色。やや密〜やや疎。

:
長さ9〜12cm、径1〜1.5cm。白色。上方で細まり、つばはない。平滑、あるいは淡茶褐色綿質の鱗片に覆われる。根本には淡茶褐色、膜質のつぼがある。

特徴 小型できゃしゃなものから大型のものまである。つばがないこと。はっきりと条線が出ること。つぼを持つこと。全体が茶褐色(キャラメル色)であること。
似た種類 ツルタケ、シロツルタケ、オオツルタケは同一種として扱われ、種以下のレベルでの「変種」という分類がされている。それ以外にも未知の近縁種がかなりあるようである。
食・毒
条件により毒
食用であるが味は淡泊で、タマゴタケほどの価値はない。生食では中毒するとされ、また近縁に猛毒菌が多いため、よほど経験を積むか、見識の確かな専門家に見てもらわないかぎり試食などすべきではない。

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