ドウシンタケ

テングタケ科/テングタケ属


ドウシンタケ
猛毒菌との識別は難しいので、安易に食べてはいけない。
撮影横山元 8月10日 埼玉県所沢市

和名 ドウシンタケ:
同心茸?(ドウシンは新潟県北蒲原郡の方言で、このきのこをさすものであるという。語源に定説はないが、江戸時代の下級武士である同心だと考えると、薄黒い破れた膜質のつばをぶら下げた姿は、いかにもその名にふさわしく思える。)
発生時期 夏〜秋
発生場所 広葉樹林(シイ、カシ、コナラ)、針葉樹林(マツ、モミ)地上に発生する。
発生の様子 地上に単生〜散生。


ドウシンタケ
暗色膜状のつば、大型で袋状のつぼを持つ。
撮影蜂須賀公之

大きさ
形状
:
径4〜12cm、まんじゅう形〜ほぼ平らになる。表面は平滑、しばしば大型白色の膜片(幼菌時にきのこ全体を覆っていた皮膜のなごり)が付着する。傘の地の色は灰褐色〜黒褐色。縁部に条線を持つ。

ひだ:
白色、やや離生、縁は灰色粉状、やや密。

:
長さ6〜12cm、径0.6〜1.5cm。表面は灰色繊維膜状の鱗片で密に覆われ、多少だんだら模様を表す。上部にこの鱗片がはがれたような形でつばが存在する。つぼは白色、大型で袋状。

特徴 条線がはっきり出ること、暗色膜状のつば。
似た種類 猛毒のクロタマゴテングタケは傘にかすり様の繊維模様がある。ただし識別は難しく、また近縁の未知の猛毒菌が存在する可能性もあり要注意である。安易な試食などはしてはならない。
食・毒
タマゴタケの黒いタイプという学者もいる美味な食用菌。

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