ムレオオイチョウタケ

キシメジ科/オオイチョウタケ属


ムレオオイチョウタケ
都立公園内のコナラの根本に発生した。
撮影蜂須賀公之 5月21日 東京都東大和市

和名 ムレオオイチョウタケ:
群れ大銀杏茸(ただし群生するのはむしろオオイチョウタケであり、本種は普通2〜6本程度が株になるくらいである)
発生時期 夏〜秋
発生場所 広葉樹、針葉樹の枯れ木、枯れかかった木の根際の地上。
発生の様子 群生。


ムレオオイチョウタケ
しばしば傘の径40cmを越えることがある。
撮影蜂須賀公之 5月21日 東京都東大和市

大きさ
形状
:
径12〜30cm。ときにそれ以上。まんじゅう形から平らに開き、ついにはじょうご形に反り返る。表面はほぼ平滑で粘性はない。しばしば黄色い樹脂状物質が固着している場合がある。色はクリーム白色。幼菌時には傘の縁が内側に巻いている。

ひだ:
垂生ぎみ直生。密。傘よりやや淡色。

:
長さ10〜20cm、中実。平滑で傘と同色。特に幼菌時に基部が太い。

香り かなり強い埃臭、粉臭を持つ。野菜のツルムラサキによく似た匂いである。この匂いは加熱調理しても失われない。いわゆる「きのこのにおい」がややどぎつくなった、と言っもよい。
特徴 雑木林の枯れた木の根際から発生する巨大なきのこ。しばしば周辺のものを巻き込み、極端に変形しているのを見る。強い埃臭がある。
似た種類 オオイチョウタケは色が純白に近く、本種ほど強いにおいはない。本種と同じく雑木林で巨大になるマツオウジはひだの縁がぎざぎざの鋸歯状。
食・毒
肉は充実し、かたく締まり、モンゴウイカのような歯切れ。味も悪くないが、きのこ臭がかなり強く、嫌う人と、たいへんうまいという人に分かれる。

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