タモギタケ

ヒラタケ科/ヒラタケ属


タモギタケ
広葉樹から発生する。
撮影上原貞美 9月4日 新潟県妙高山

和名 タモギタケ:
タモ木茸(タモとはニレの木のこと。ニレによく発生するところから)
発生時期 初夏〜秋、最盛期は梅雨前後
発生場所 広葉樹の枯れ木、切り株、生きた木の枯損部などから発生する。
発生の様子 単生〜散生〜郡生。

大きさ
形状
:
径2〜6cm、幼菌時はまんじゅう形、傘が開けばすみやかにじょうご形となり、傘中央が窪む。表面は平滑。鮮黄色〜淡黄色。

ひだ:
柄に長く垂生す、やや疎、白〜淡黄白色。

:
長さ2〜5cm、通常2〜4回分岐し株立ちとなる。白色。

香り ものによっては粉臭、あるいはやや青臭い、栗の花のような匂いがある。ただし調理するとそれほど気にならない。ヒラタケの仲間特有のさわやかなきのこの香りが勝る。
特徴 鮮やかなレモン色のたいへん美しいきのこ。柄が分岐し株になり、しばしばその株がいくつも重なり大群生となる。ニレ、ヤチダモ、ミズナラ、カエデなどの倒木、切り株に発生するため、関東以南ではあまり見かけない。東北、北海道などの山深いところででよく見るきのこ。やや青臭い粉臭がある。
似た種類 キヒラタケは同じヒラタケ科の鮮黄色のきのこだが、傘表面に毛が密生し、柄はない。
食・毒
優秀な食用菌で、近年栽培品も見かけるようになった。美しい黄色は加熱すると色あせてしまうが、コリコリした歯切れは魅力。株立ちの姿形も美しい。

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