![]() | コウタケは食材として実におもしろいきのこで、様々な可能性を秘めている。特徴としてはまず生のきのこを乾燥させると、強い醤油の香りを放つということ。この香りは加熱調理すればまったく別の、きのこらしい濃厚な風味に変わるということ。ここではその2つの特徴を両方生かし、かつ黒い色彩を生かせる料理を考えた。ここで選んだのはデザート、すなわち甘いものである。きのこでデザートというとやや妙な感じがするが、砂糖で煮付けたコウタケはたいへんおいしく、その時に出る黒い蜜もまた懐かしいような、非常にいい風味を持つ。コウタケが甘さと合う理由としては、味、風味だけでなく、肉質がボソボソしていることと、黒という色彩のイメージも大きい。写真に見えるココア色のパウダーは乾燥コウタケを和砂糖と合わせてミキサーで粉末にしたもので、これには醤油の香りが生きている。醤油と砂糖は日本人が大好きな組み合わせの一つであり、このデザートはかなりエキセントリックでありながら懐かしく、誰にでも受け入れられる仕上がりになっていると思う。コウタケの味そのものも、炊き込みご飯のような料理よりも強く前に主張している一品だ。 |
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作り方
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