色々なきのこのリゾット

野外で料理をする時は手の込んだことはあまりしたくないという人は多いと思う。そこで手の込んだことをしなくても自然に手の込んだ料理が、しかも簡単にできてしまう方法をお教えする。それは簡単なこと、つまり多めに作ってあまらせ、それを何度もリメイクしてゆけばいいのである。コツはシンプルなものから複雑なものへ、もう一度シンプルに、というように作ってゆくこと。例えば3泊のキャンプで初日の夜に作るきのこ汁はシンプルな薄口醤油で沢山つくる。これがすべてのベースとなる。翌朝はこれをリゾットに、そして夜はそれを固めて焼きおにぎりに、あるいはおしゃれにやるならセルクルで固めて焼いたトマト、魚のマリネと重ねてもいい。2日目、スープがあまっていればキムチの素を入れてチゲ風に、さらにうどんを入れるのもいい。3日目の朝はリゾットにクリームを入れ、冷ましてからキャベツで巻き、シンプルなコンソメスープで煮込めば高級なきのこリゾットロールキャベツの出来上がり。こんな料理を一からやろうと思ったら大事だ。というわけでそんな僕の不死鳥料理の中心に来るのがこのリゾット。きのこのスープをたっぷりと吸ったリゾットを熱々でどうぞ。


材料 (4人分)

きのこのスープ・・・・・たっぷりと2500ccくらい
米・・・・・3カップ
にんにく・・・・・適宜
玉ねぎ、またはエシャロット・・・・・適宜

作り方
  1. きのこのスープはシンプルなものを多めに用意する。あまり味がないきのこしか入っていないのならコンソメで味を補う。しっかりした味が出ていれば薄口醤油で味を決める。ネギを入れるなら玉ねぎ、肉なら豚コマがよい。

  2. きのこのスープを沸騰させ、弱火でキープし、その横で別の平たい鍋にたっぷりのオリーブオイルを熱し、ニンニク、エシャロットを香りが出るまで炒める。

  3. マーガリンを少し加え、米を入れ、全体が透明になるまで炒める。木ベラで鍋の底からすくうように混ぜれば焦げ付きにくい。米は洗わず、乾いたまま加える。

  4. 米が透明になり、さらに不透明になりかけてきたら横の鍋からスープをオタマですくい、3〜4杯くらいづつ加える。スープが減ったら足すことを繰り返し、木ベラで混ぜながら米を煮てゆく。

  5. 米の芯がなくなったらバター、削ったチーズ(できればパルミジャーノ)、好みで生クリームを回し、一混ぜして完成。特にアルデンテにこだわらなくてもよい。

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