長崎・対馬 なんじゃもんじゃ3000本 純白の海照らし 2008.05.02

長崎県対馬市の最北端、好天時には朝鮮半島も眺められる鰐浦(わにうら)、入り江周辺の山の斜面には、国の天然記念物、3000本を越えるヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)自生地がある。ひとつひとつは清楚な白い花冠を持つ小さな花だが、雪を積もらせたように、ボリュームたっぷりに花をつけるのが特徴。自生地は対馬の他、愛知・岐阜県の一部などに限られており、あまり見かけない樹木の意味から”なんじゃもんじゃ”、また、入り江に映りこむ純白の花の美しさから、地元では”海照らし”の呼び名もある。新緑のすがすがしい季節に、印象的なモクセイ科の植物だ。今年は花つきもよく5、6分咲き、今週末から見頃となりそうだ。まつり当日には海からも眺められるように遊覧船も無料で運航、チケットを配布するので、お早めに。なお、周辺の山の上には、韓国展望所もあり、天気がよければ、直線距離約49.5km、韓国釜山市の街並や夜景も望める。対馬はその地理的条件からツシマヤマネコをはじめ、珍しい大陸系の動植物や野鳥なども見られる場所。市内の対馬野生生物保護センターでは、様々な情報の発信やイベントが行われているので、こちらも訪れるとよいだろう。

開 
休 
料 
備 5/4 ひとつばたご祭り
交 比田勝港から車で約10分で鰐浦
駐 まつり当日 臨時駐車場 無料400台
所 長崎県対馬市
問 0920-86-3111 対馬市役所 上対馬支所  http://www.city.tsushima.nagasaki.jp/
   0920-84-5577 対馬野生生物保護センター http://twcc.cool.ne.jp/