静岡・熱海 MOA美術館 尾形光琳筆、紅白梅図屏風と瑞雲郷 2008.02.13

静岡県熱海市の「MOA美術館」は、相模湾や好天ならば初島、大島、房総半島なども望める見晴しのよい高台にあり、斜面に沿って作られた建物自体も目をひく存在だ。毎年、ウメの開花期に、所蔵する国宝の”紅白梅図屏風”(尾形光琳筆)を公開。金色地の屏風に紅白の梅と水の流れをあしらった大胆かつ華麗な構図は、教科書などでもお馴染のものだが、屏風として立体的に展示されてこそ、構成の妙も際立つ作品だ。一方、美術館下には、四季折々の花で彩られる瑞雲郷がある。実のなる古木を中心に紅白合わせて15種類、360本のウメに始まり、40種3600本のツツジやアジサイ、ハギなどが楽しめる庭園となっている。特に梅園は、琳派風曲線美をモチーフとして造られているので、屏風鑑賞後に訪れたい。こちらのウメは2、3分と咲き始め、見頃は2/20以降になりそうだ。今の時季には、屏風の公開日に合わせて、清香亭でお抹茶も味わえるので、一息つくのもよいだろう。なお、市内のウメの名所、熱海梅園では、早咲きのウメがすでに見頃を迎えている。

開 MOA美術館 9:30〜16:30(入館は16:00まで)
   瑞雲郷 随時
休 MOA美術館 木曜(祝日の場合開館) 年末年始(三箇日を除く)
    3/21・5/7・7/23・10/3(2008年度)
   瑞雲郷 無休
料 MOA美術館 大人1600円 高・大学生 800円 小・中学生無料
   ※前売り・高齢者・障害者割引あり
   瑞雲郷 無料
備 1/18〜2/26 特別展 乾山の芸術と光琳
   1/18〜3/2 国宝 尾形光琳筆「紅白梅図屏風」展示
交 JR熱海駅からバスで8分、車で5分、MOA美術館下車徒歩すぐ
   沼津I.C.から車で1時間、厚木I.C.からは1時間30分
駐 無料 約200台 
所 静岡県熱海市
問 0557-84-2511 MOA美術館  http://www.moaart.or.jp