愛知・名古屋　昭和初期開園の東山動植物園　温室に咲く花々　2007.12.20

愛知県名古屋市千種区にある名古屋市東山動植物園は、昭和12年に開園、戦渦で一時閉園した時期はあったものの、70年の歴史を持つ動植物園だ。今では広さ60haの敷地内に、コアラやゾウからメダカに至るまで約550種、1万6000点の動物園や、230科7000種の植物園があり、国の重要文化財の温室、白川郷から移築した合掌造りの家、さらに市内や遠く御嶽山も望め、夜景も楽しめる高さ134mの東山スカイタワー、遊園地なども有する総合公園となっている。現在、植物園の温室では75種ある色とりどりのハイビスカスが咲き乱れ、ブーゲンビリアも見頃を迎えている。”冬の花火”の愛称で親しまれているクレロデンドルム・クアドリロクラレや、フレーミングトランペット（カエンカズラ）はまもなく見頃となりそうだ。他に園内では、ジュラシックツリーの別名があるウォレミア・ノビリス（ナンヨウスギ科）をクリスマスツリー仕立てにしている。各所でクリスマスと迎春準備が行なわれ、イベントも順次開催される。なお、名古屋市では、環境の世紀、21世紀を迎え、「人と自然をつなぐ場」としての機能をもつ東山動植物園再生プランを練り、10年後の開園80周年に完了をめざして計画を進めている。

愛知県名古屋市千種区