高知・香南　山北懸崖菊　心意気引継ぎ　有志で公園作り　2007.11.22

高知県香南市は、平成18年に5町村が合併して誕生した市だ。旧香我美町の山北地区、城山公園の20aでは、斜面に地元有志が丹精こめて育てた赤、白、ピンク、黄色など彩りも鮮やかな懸崖菊が見頃となっている。合わせて15種6000本のキクは、満開を過ぎたものの、11/25あたりまで見頃が続き、月末までは花を楽しめそうだ、お早めに。ミカンの生産地でもある山北では、毎年11月第1日曜に「山北みかん健康マラソン大会」を開催している。かつてマラソンコース周辺で、個人の方が農地に見事な数千本の懸崖菊を咲かせた場所があったが、残念ながら高齢などのため数年前から花づくりが続けられなくなっていた。しかし、山北懸崖菊の復活をめざし、昨年春から有志が活動を始め、新たに作られたのが城山公園だ。用地は、元はミカンの段々畑だったが、年月で竹林化していた所。30〜40人のボランティアが参加し、延べ600〜700人で作業や整備、キクの苗の移植や栽培が行なわれ、ようやく新たな花の見所に生まれ変わった。山の上の方まで上れば、好天時に足摺岬の方まで望めることもあり、公園はこれからも整備を進めていく予定だ、今後も楽しみにしたい。なお、周辺には、10〜12月にみかん狩りができる観光農園もある。

高知県香南市