大阪・豊中 東光院 数々の歴史伝わる 萩の寺 2007.09.23

大阪府豊中市にある東光院は、8世紀に行基創建と伝えられる古刹。もとは豊崎の里にあった。その地で、行基が初めて民衆に弔いの方法として荼毘に付すことを伝授した際、霊をなぐさめるため自ら薬師如来像を造り、手向けた花が淀川水系に群生するハギであったと言われている。人々が浄財で薬師堂を建立したのが東光院の始まりであり、寺とハギとの繋がりもここから始まる。古くから萩の寺として親しまれ、淀君も花に魅せられ訪れたひとり。切花には適さないハギを、筆管として用いることを思いついたとも伝えられている。現在の境内には、ミヤギノハギを中心に13種数千株のハギが植えられ、白花のハギがちょうど見頃を迎え、紅色のハギも開花が進み5分咲きとなってきた。可憐なハギの花咲く境内には、正岡子規が詠んだ「ほろほろと石にこぼれぬ萩の露」他いくつかの句碑があるが、子規の弟子である高浜虚子などの俳人が句会を催した寺でもあり、毎年子規忌ヘチマ供養、俳句のつどいも行なわれている。

開 9:00〜17:00
休 無休
料 大人500円 小学生300円
備 9/16〜9/24 萩まつり道了祭 
交 阪急曽根駅から徒歩5分 豊中ICからは車で10分
駐 曽根駅周辺 有料
所 大阪府豊中市
問 06-6852-3002 東光院 http://www.haginotera.or.jp/index2.html