香川・観音寺 銭形砂絵と 夏を彩る有明浜の海浜植物 2007.08.08

香川県観音寺市の有明浜と言えば、国の名勝琴弾(ことひき)公園内にある東西122m、南北90m、周囲345mにも及ぶ巨大な砂の地上絵、寛永通宝の銭形砂絵があまりにも有名。周辺は「日本の渚・百選」、「白砂青松百選」にも挙げられ、遠浅の浜が2km程続く見所だ。有明浜の海浜植物は、市の天然記念物にも指定されている。海水浴シーズンの浜辺では、愛らしい小さな花をたくさんつけた紫色のハマゴウが開花している。中には珍しい白花も見られるクマツヅラ科の植物だ。ピークは先週末だったが、まだ次々花を咲かせるので、お盆頃までは楽しめるだろう。浜では黄色いネコノシタも咲いている。有明浜は、コウボウムギ、コウボウシバ、ハマヒルガオ、ハマボウフウ、タイトゴメなど、春から順次咲く花が見られるが、ウンラン、スナビキソウなどが減少傾向にある中で、ハマゴウは最も大きな群落をなし、夏の風物詩とも言える存在となっている。なお、今の季節、浜辺ではマテガイをまだ獲ることができるので、干潮の時は塩を持参してみては。また、琴弾山(標高58m)の上から銭形砂絵を見るには、砂の影で文字が浮きあがってくる夕方が、お薦めだ。

開 
休 
料 
交 JR観音寺駅から徒歩20分
   さぬき豊中IC・大野原ICから車で20分
駐 周辺 無料約60台
所 香川県観音寺市
問 0875-23-3933 観音寺市役所 http://www.city.kanonji.kagawa.jp/