長野・志賀高原　東館山高山植物園と石の湯のホタル見頃　2007.08.04

長野県山ノ内町は、上信越高原国立公園の一画をなし、高原や温泉郷、さらに冬のスキー場など、観光地として知られている町。グリーンシーズンの志賀高原は、可憐な高山植物に次々彩られる。標高およそ2000m、東館山ゴンドラリフトの山頂駅周辺に広がる東館山高山植物園には、合わせて500種類程の高山植物が保護されている。園内では7月末がピークだったニッコウキスゲや、コマクサ、ウスユキソウ、ハクサンフウロ、キンコウカ、クルマユリ、ハクサンオミナエシ、ヒメシャジンなどが咲き、これから開花が始まるヤナギランの咲く8月なかばあたりまでが、一番花数も多く見応えのある時季だ。山頂駅には展望台もあり、岩菅山、志賀山、横手山をはじめ、天気がよければ北アルプス、千曲川、日本海までの眺望も楽しめる植物園となっている。一方、ゴンドラリフト下の発哺温泉から車で20分程、志賀高原の石の湯温泉周辺では、夜になると幻想的なゲンジボタルの舞う最盛期に入っている。温泉の湯が入り込む岩倉沢川は、日本一標高の高いゲンジボタル発生の地（標高約1600m）であり、年によっては5月なかばから9月なかばあたりと長い期間にわたりホタルの観察ができる場所でもある。石の湯ロッジのHPでは、2000年から2007年に至る観察情報を公開しているので、参考に訪れたい。

長野県下高井郡山ノ内町