愛媛・筏津山荘 控えめに花ひらく 優しいキレンゲショウマ 2007.07.28

愛媛県新居浜市の南部、標高およそ700mの山あいに位置する筏津(いかだづ)山荘。かつて別子銅山が栄えていた頃に使われていた筏津坑周辺を別子観光センターとして整備、山荘は高山植物の宝庫として知られる東赤石山(田中澄江 花の百名山)の登山拠点としても親しまれている場所だ。敷地内には落差48mの大滝があり、山の斜面にはおよそ700株、2500本のキレンゲショウマが見られる。管理人の近藤鉄男さんが、25年以上も前から、種から栽培して花数を増やしていったものだ。キレンゲショウマはパッと手のひらを広げたような緑の葉に、ぷっくりしたつぼみと、控えめにうつむき加減に咲く黄色い花が印象的なユキノシタ科の植物。愛らしい花は、つぼみをたくさんつけ、ちょうど見頃を迎えている。今年は暖冬だったが、3、4月に冷え込みがあり、山の花の咲き方は例年と異なるが、8月中旬あたりまで楽しめそうだ。九州の一部や紀伊半島の一部と石鎚山系、剣山山系、赤石山系にしか自生しない稀少なキレンゲショウマは、宮尾登美子の「天涯の花」でも紹介されている。山荘では、8/5までキレンゲショウマ俳句大会を実施、作品を募集している。

開 
休 
   筏津山荘 月曜
料 
備 7月下旬〜8/5 筏津山荘キレンゲショウマ観賞と俳句大会
   8/19 筏津山荘まつり 清流そうめん流し
交 松山IC・三島川之江ICから車で1時間
駐 無料30台
所 愛媛県新居浜市
問 0897-64-2018 筏津山荘 http://www.besshiyama.com/ikadazu/