長崎・大村公園　城跡の外堀に咲く　雅やかな花菖蒲　2007.06.03

長崎県大村市は、キリシタン大名の大村純忠が統治していた城下町。玖島城跡は、今では大村公園となり花の見所として親しまれている。春になると「日本のさくら名所100選」の公園では、ソメイヨシノや国の天然記念物”オオムラザクラ”（珍しい八重の二段咲き）、クシマザクラなど合わせて2000本のサクラが順次開花し、1万本のツツジの花へとバトンタッチしていく。さらに梅雨入り前には、華麗なハナショウブが開花する。 城跡の二つの堀を利用した9500平方mの花菖蒲園には、江戸系110種、肥後系48種、伊勢系13種合わせて171品種、10万株30万本のハナショウブがあり、現在、7、8分咲き、場所によっては満開に近づき、6/15頃まで見頃が続きそうだ。小粋な花から雅やかな花まで、姿形や色あいは様々だが、いずれも板敷櫓の白壁や石垣、周囲の緑に映えて美しい。夜間にはライトアップも行なわれるので、昼間とは違った風情を楽しめるだろう。なお、同市内の「長崎スコーコーヒーパーク」では、6/2、3と雪が降り積もったように咲く、純白のコーヒーの花が見られた。例年6、7月に開花が多いが、開花期間は2日程度と短く、次の開花まで間があくため、事前に開花を確認の上、訪れた方がよさそうだ。園内では、赤く熟したコーヒーの実も見ることができる。

長崎県大村市