兵庫・丹波　江古花園　可憐な節分草咲く山里に　春の兆し　2007.02.08

兵庫県丹波市は、日本海と瀬戸内海とのほぼ中間に位置し、周囲を山々に囲まれた青垣地区には、節分の頃に可憐な花を咲かせるセツブンソウの自生地がある。また、「江古花園（えごはなえん）」や「青垣いきものふれあいの里」では、花の種を蒔き、守り育て花数を増やしているところだ。セツブンソウの開花は、今年は1月まで雪が降らなかったため、町内の日当りのよい所では1/13と早かったが、2/1からの降雪で一旦、華奢な花はすっかり雪の下に隠れてしまった。その後、春の陽気で姿を現した花たちは、ガラス細工のような繊細さを再び見せている。江古花園では、開花数はまだ50株程だが、2/11には「節分草まつり」を開催、2/20頃には花数も増え、見頃を迎えそうだ。まつりでは、今年は水琴窟を作り、風車を回すなど、春の音をテーマとしたイベントも行なう。古民家を中心とした「江古花園」の地域おこしでは、夏には「はす祭り」、秋には、ろうそくによる「灯り祭り」も繰り広げられる。一方、6km程離れた、「青垣いきものふれあいの里」でもセツブンソウの開花が始まっている。27haのフィールド内では、ホタルの観察など年間30回程の自然観察会・学習会を開催、館内では3/31まで、昆虫・山野草のクローズアップ写真展、シダ植物展を開催中だ。

兵庫県丹波市