長崎・大村　パノラマ展望の鉢巻山に　紅白の彼岸花　　2006.09.22

長崎県大村市は、多良岳を東に佐賀県と接し、西の海上には長崎空港が浮かぶ。さくら名所百選の大村公園や、日本の米づくり百選の野岳地区などもある。野岳地区の鉢巻山（標高334m）は、大村湾や多良山系、野岳湖など、ぐるり360度の眺望が広がり、夕日スポットとしても知られている。山頂付近には赤や白のヒガンバナ合わせて50万本の群落地があり、赤白ともに咲き始め、来週末には見頃を迎える見込みだ。秋晴れの日に、山上を染める紅白の花を楽しみにしたい。鉢巻山のヒガンバナは、今から十数年前、田んぼの基盤整備を行なう際、畦道に咲くヒガンバナをそのまま残すのは忍びなく、どこかへ花を移せないかという思いで、農家の方が眺めのよい鉢巻山に移植したのが始まり。その後、彼岸花祭り実行委員会をつくり、世話をして花数を増やし、今では紅白のヒガンバナが咲く見所となった。例年であれば、白いヒガンバナが1週間程先行して開花、後を追う形で赤い花が咲き、まつりには見頃を迎えるところだが、今年は開花が遅れ、紅白同じ頃に開花となっている。

長崎県大村市