宮城・栗原　山王史跡公園　あやめ園　表情多彩な花菖蒲　2006.06.29

宮城県栗原市は、旧栗原郡の10町村が合併し、平成17年4月に誕生した市で、栗駒山、伊豆沼、世界谷地原生花園などの見所を有している。旧一迫町（いちはさまちょう）にあたる、山王史跡公園は、縄文時代晩期から弥生時代初期にかけての土器などが出土した山王囲遺跡を中心に整備した公園。一画には1.3haの「あやめ園」がある。もともとは30年程前に老人クラブ有志のボランティアにより、数百株のハナショウブが植えられたのが始まりだが、現在は、約50品種5万株のアヤメや約20品種5万株のカキツバタ、約500品種12万株のハナショウブが植栽されている。中には、同じ株から4弁・5弁・6弁の花を咲かせる変わり花、ハナショウブの”一迫”のような珍しい品種も含まれている。今の時季は、青や紫、白、ピンクなど色とりどり、あでやかな表情を見せるハナショウブが満開となり、今週末までに訪れるのがよさそうだ。なお、市内の「南くりこま高原一迫ゆり園」は、約2km離れた丘陵地帯にあり、3haに約200品種15万球のユリや約50品種2万株のヘメロカリスなどを栽培、早咲きのユリは8、9分咲きと見頃を迎えているので、こちらも訪れてみたい。

宮城県栗原市