埼玉・秩父　武甲山と華やかな桃色の絨毯　羊山芝桜の丘　　2006.04.26

埼玉県秩父市には、秩父のシンボル的存在、標高およそ1300mの武甲山（ぶこうさん）がそびえたつ。いかつい名前とともに、一度見たら忘れられない山容は、石灰岩の採掘により繰り返し山が削られ、山自体の標高や姿が変わってきたことによる。その重量感ある武甲山を眼前にした「羊山公園　芝桜の丘」では、春になると広大な斜面にピンク、白、薄紫などのシバザクラが愛らしい花を咲かせる。”秩父夜祭”からイメージしたデザインにより、曲線で見事に色分けされた花の絨毯と、武甲山とのコントラストが印象的な花の見所だ。5年程前から植栽が始まり年々規模を拡大、今年は合わせて1.6haに11種35万株を越えるシバザクラが植えられている。東向き斜面と南面はちょうど満開、西向き斜面は開花が始まり、5月初めまで花を楽しめそうだ。首都圏を代表するシバザクラの名所だけに混雑が予想され、交通規制もあるので注意したい。なお市内の観光農園では、イチゴの摘み取りができる場所があり、久那地区五百沢では270匹の「鯉のぼり」の谷渡しが行なわれている。

埼玉県秩父市