長野・阿智 座禅草 顔をのぞかせ 山あいにも春の兆し 2006.03.10

長野県阿智村は、日本百名山のひとつ恵那山(標高2191m)の東側に位置し、南信州を代表する昼神温泉郷や、恵那山、北・南・中央アルプスの眺望が広がる富士見台高原、冬はスキー場、夏には高山植物や山野草の植物園となる「ヘブンスそのはら」などで知られている。標高700〜750m付近の伍和(ごか)地区、原の平や寺尾には、ザゼンソウ群生地があり、春の到来を告げるザゼンソウが静かに開花を始めている。ザゼンソウ(ダルマソウ)は、あずき色をした仏炎苞の形が、達磨が座禅を組んだ姿に似たサトイモ科の植物。華やかさ可憐さとは無縁だが、季節の変わり目に登場し、しっかり存在感を示す舞台俳優だ。林内の木道を歩きながら、趣きある姿を観賞したい。今週末にはそろそろ見頃に近づきそうだ。一方、寺尾には数千株のフクジュソウ群生地もあり、こちらは晴天時には、日当りのよい斜面で咲き始めている。輝くばかりに咲く花が広がりを見せるのは、天候にもよるが、3月中旬から下旬の見込みだ。なお、村内では、ザゼンソウやフクジュソウの開花に続き、4月のサクラや、ヘブンスのミズバショウや月川のハナモモまで、それぞれの見所を訪ねる「春の旅 花めぐりバス」も計画されている。

開 随時
休 無休
料 無料
交 飯田ICから車で30分 園原ICからは車で15分
駐 周辺 無料10台程度
所 長野県下伊那郡阿智村
問 0265-43-2220 阿智村役場 http://www.vill.achi.nagano.jp/
   0265-43-3001 昼神温泉ガイドセンター http://www.hirugami.gr.jp/