宮崎・西都 樹齢500年 淡桃色の有楽椿 咲き誇る山里 2006.02.17

宮崎県西都市北部の山あい、標高およそ400mの傾斜地には、樹齢約500年、国内最大級のウラクツバキ「樅木尾有楽椿(もみぎおうらくつばき)」がある(樹高9.8m 幹周り2.43m)。ウラクツバキは、織田信長の弟で茶人でもあった織田有楽斎長益が、茶の湯の席に好んで用いたと伝えられ、室町時代の頃に中国から持ち込まれたツバキの原種と日本のヤブツバキとの交配ではないかと推定されているツバキ(別名 太郎冠者)。紫を帯びた淡いピンクの色合いに特長があり、花は控えめにひらくラッパ咲き、一重の味わい深い花だ。例年12月から4月頃までと開花期が長い。神木として大切にされてきたウラクツバキは樹勢も盛んで、見頃の時期を迎え、本日は雨上がりのため一際華やいで見える。霜や風雨などで花が傷まなければ3月にかけて楽しめそうだ。山深い地域ではあるが、一帯は巨樹古木も多く「有楽椿の里」として公園が整備されている。周辺の尾八重には樹齢400〜450年の一本杉もあり、こちらは生育条件の厳しさをものともせず、四方に太く広げた根や湾曲した幹が迫力を見せるスギだ。なお、市内の西都原古墳群周辺では、3月中旬あたりから30万本のナノハナが咲き始め、4月には2000本のサクラも開花する見込みだ。(3/25〜4/2 西都花まつり)

開 随時
休 無休
料 無料
備 ※昨年3月初旬に開催した「東米良有楽椿まつり」は、今年は台風で主要ルートが寸断のため中止
交 西都ICから、ひむか神話街道経由、車で50分
   (※通常の尾八重集落方面からの主要ルートは通行止め 今年は国道219号線十五番バス停付近からは現地案内板に従ってください 道が細いので走行注意)
駐 無料10台
所 宮崎県西都市
問 0983-43-3222 西都市役所 http://www.city.saito.miyazaki.jp/