滋賀・大津　比叡山から坂本へ　湖国の紅葉前線　降下中　2005.11.11

滋賀県と京都府との境に位置する比叡山は、標高848m、1200年前に最澄が開宗した天台宗の総本山、延暦寺（世界文化遺産）があり、山頂からは、京都市街や琵琶湖を望むこともできる山だ。滋賀県大津市側にあたる延暦寺境内には、100余りの仏教建造物があり、比叡山・奥比叡ドライブウェイ沿いでは、2000本を越えるモミジやサクラの木々が色づく。スギやモミなども繁る広大な寺域は、東塔、西塔、横川（よかわ）の三つの地域に分かれ、横川中堂を中心とした横川は、かつて源信　親鸞、日蓮、道元などの名僧たちも修行に励んだ場所だ。紅葉は、「もみじまつり」が行なわれている横川付近で見頃を迎えている。高度差もあり、これから徐々に降下するので、比叡山では11月下旬まで紅葉を楽しめそうだ。晴れた日の紅葉もいいが、雨で濡れた紅葉もまた趣き深い。なお、山麓には日吉大社があり、こちらは大宮橋近辺の木々が見頃に近づいてきた。延暦寺、日吉大社の門前町坂本は、「国の重要伝統的建造物群保存地区」に指定された町並みを残す石積みの里。恒例の「秋のライトアップ　紅葉の坂本　11/10〜11/30」が始まり、一帯は3分程の色づきとなっている。

滋賀県大津市