福島・塔のへつり 時が造った石の回廊 紅葉見頃に 2005.10.28

福島県下郷町、大川(阿賀川)沿いには、奇勝「塔のへつり」(国の天然記念物)がある。”へつり”とは方言で、危険な崖を意味する。一帯は100万年とも言われる年月をかけ、浸食と風化によって凝灰岩の地層が削りとられ、独特な塔状の景観が造り出された場所だ。特に岩の下部は、川の水の力により地層に沿って側面に窪みができた、いわば自然の回廊。吊り橋を渡ると往復15分程の探勝路を歩くこともできる。辺りでは、初夏には、薄紫のフジの花が静かに崖にかかり、秋には紅葉が彩りを添える。現在、紅葉は見頃を迎え、これから1週間程楽しめそうだ。町内では、湯野上温泉付近も見頃となっているが、標高の高い「観音沼森林公園」や宿場町の趣きを残す「大内宿(国重要伝統的建造物群保存地区)」周辺では、紅葉の見頃はやや過ぎてきた。なお、会津鉄道では、今年は10/1〜11/20まで、お座敷+トロッコ+展望車両をつないだ”会津浪漫号”を1日3便運行し、車窓からも紅葉を楽しめるようにしている。

開 随時
休 無休
料 無料
交 会津鉄道、塔のへつり駅から徒歩3分
   会津若松ICからは、車で1時間 西那須塩原ICからは、車で1時間30分
駐 無料 町営数十台
所 福島県南会津郡下郷町
問 0241-69-1122 下郷町役場 http://www.town.shimogo.fukushima.jp/
   会津鉄道 http://www.aizutetsudo.jp/