長野・御嶽山　信仰と展望の山　紅葉の季節到来　2005.10.07

長野・岐阜県境にそびえる御嶽山（標高3076m）は、日本百名山の一つ。「木曽の御嶽さん」として親しまれ、信仰登山の歴史も古く、御嶽神社創建は、およそ1200年前と言われている。霊山として、今なお、白装束に身を包んで登山する姿が見受けられる場所だ。剣ヶ峰、継母岳、摩利支天山などから成る3000m級の独立峰は、ゆったりとした裾野を広げ、展望の山としても名高い。長野県三岳村からは、標高2150mの7合目まで御岳ロープウェイで向かうことができる。北は乗鞍岳、槍ヶ岳、穂高岳から、浅間山や八ヶ岳連峰、さらに甲斐駒ヶ岳、木曽駒ヶ岳、空木岳、恵那山などの大パノラマが広がる。山岳紅葉の見所は1時間程登った8合目女人堂付近。赤いナナカマドや黄色いダケカンバが色づき、ちょうど見頃を迎えている。連休までは楽しめそうだ。紅葉前線が5合目まで達すれば、「不易の滝」、「こもれびの滝」も紅葉の見所として挙げられるだろう。なお、標高2905mには、日本の最高所に位置する火口湖、二の池もある。山頂には今シーズン雪はまだ降っていないが、山頂付近の火口湖は、すでに初氷を記録している。

長野県木曽郡三岳村