京都・勧修寺 氷室の池 雅さ添える 蓮と睡蓮の花 2005.07.08

京都府京都市山科区にある勧修寺(正式名 かじゅうじ 通称名 かんしゅうじ)は、平安初期の900年に、醍醐天皇が生母を弔うために創建したと伝えられる格式ある門跡寺院。周囲の山々を借景に組み入れた勧修寺氷池園のみ公開している。中心をなす「氷室の池」は、広さが6600平方m程、今の季節は赤、白、ピンク3色のスイレンと、ピンクの花を咲かせるハスが見頃を迎え、水辺を優雅に彩っている。スイレンは7月下旬まで、ハスは8月にかけて楽しめそうだ。「氷室の池」は、平安時代には毎年1月2日に池に張った氷を宮中に献上し、氷の厚さにより豊凶を占ったと言われる。舟遊びなども行なわれた所だ。池には島が浮かび、錦鯉も泳ぐ。特に雨の日には、しっとりした風情に惹かれ、カメラを携え訪れる人も多い。境内には、水戸光圀寄進と言われる石灯籠、勧修寺型灯籠や樹齢750年と伝えられるハイビャクシンの木があり、落ち着いた建物ともども歴史の積み重ねを感じさせる。なお、勧修寺塔頭の仏光院は、自らも身体障害者であり、身体障害者福祉のために力を注いだ大石順教尼ゆかりの場所だ。

開 9:00〜16:00
休 無休
料 拝観料 大人400円 小中学生200円
交 地下鉄小野駅から徒歩6分 京都東ICからは南へ車で4km
駐 無料50台
所 京都府京都市山科区
問 075-571-0048 勧修寺
   京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/