山形・長井 白つつじ公園 純白の花に込められた思い 2005.05.21

”水と緑と花のまち”をうたう山形県長井市には、樹齢1200年の「久保桜」をはじめ、「あやめ公園」、「はぎ公園」があり、平野部の散居集落は、”農村景観百選”にも選ばれた見所の多い土地。また「不伐の森条例」を制定、緑を守り続ける姿勢を宣言している。今の季節、「白つつじ公園」の名で親しまれている松ヶ池公園では、真っ白なツツジが咲き始め、そろそろ見頃を迎える見込み。樹齢750年の見事な古木など、合わせて3000株のツツジは、全て白の琉球種。すがすがしい花景色が広がっていく。公園の始まりは明治時代に遡り、あずまや周辺に植えられているツツジの古木にも謂れがある。それは旧家七兵衛氏から譲渡され、移植された七兵衛土手のツツジだ。江戸時代天明3年の飢饉の際に、自宅の庭から数町にわたって築山を造り、そこに白ツツジを植栽させたもの。個人版不況政策とも捉えられる。その後年月を経て、公園は噴水や滝、せせらぎなどを設け、親水公園としても整えられてきたが、白いツツジの花は、その時代、時代の人々に安らぎを与え続けてきたと言えるだろう。

開 随時
休 無休 
料 無料
備 5/10〜5/31 白つつじまつり  
交 飯坂ICから車で1時間半から2時間 山形蔵王ICからは車で1時間
   山形鉄道長井駅から車で5分
駐 無料 300台
所 山形県長井市
問 0238-84-2111 長井市役所 http://www.city.nagai.yamagata.jp/