埼玉・秩父 清雲寺の歴史に華添える しだれ桜 2005.04.08

2005年4月より、秩父市となった奥秩父の旧荒川村は、そばの里として知られ、春と秋には、清楚な白いソバの花畑が各所で見られる地域だ。今の季節の見所と言えば、清雲寺の枝垂れ桜。樹齢600年のエドヒガンザクラを始め、およそ30本のシダレザクラが、次々に開花し、山里の寺にやわらかな春の色合いが加わる。県の天然記念物、樹齢600年のサクラは、楳峯香禅師が寺を創立した折に植樹したと伝えられ、樹高約15m、枝張四方は約10m、幹回り約3mにおよび、優雅さの中にも毅然たる姿をみせる。一方、寺の山門にかかる六地蔵前の枝垂れ桜は、苔むしたお地蔵様との対比が趣き深い古木だ。どちらも満開を迎え、やや遅れて開花した濃いピンク色のチチブベニシダレも見頃となり、来週まで花を楽しめそうだ。なお、荒川地区では、カタクリの花が「弟富士カタクリ園」で満開、「大塚カタクリの里」で5分咲きとなっている。さらに市内の羊山公園・芝桜の丘では、シバザクラの開花が始まっている。穏やかな季節を迎え、周辺地域の花巡りや、長泉院、橋立堂など秩父札所を訪ねてみるのもよいだろう。

開 随時
休 無休
料 無料
備 ライトアップ 4/1〜4/17 日没〜21:00頃
交 秩父鉄道武州中川駅から徒歩20分
駐 周辺有料 計約100台 500円
所 埼玉県秩父市
問 0494-54-2114 秩父市役所 荒川総合支所(清雲寺しだれ桜開花情報音声ガイダンス)
   奥秩父 荒川観光協会 http://www.okuchichibu-ak.com/
   秩父観光協会 http://www.chichibuji.gr.jp/