愛知・知多 淡いピンクの花咲かせる 佐布里梅の歴史 2005.03.04

愛知県知多市の佐布里池(そうりいけ)周辺は、うす紅色の花を咲かせる佐布里梅の梅林が広がり、「佐布里緑と花のふれあい公園」には白加賀、青軸など25品種を植栽、合わせて1800本の梅の見所だ。開花が遅れていたが、7分咲きとそろそろ見頃を迎えている。淡い花色の佐布里梅が生まれたのは、明治初期、鰐部亀蔵さんがモモの木にウメを接木したことに始まる。モモとウメの特長を併せ持ち、果肉が厚く核が小さく、梅漬けや梅酢に用いられた品種だ。大正末期から昭和初期にかけては、生産が盛んに行われ、観梅客も大勢訪れていた。しかし、昭和中期には伊勢湾台風などの被害、ダム建設などにより梅林は衰退、営農の梅林もほとんど貯水池に沈むことになり、昔の面影はなくなってしまった。佐布里池完成後の昭和40年代になり、県や地元の人たちで再び梅が植栽され、今では「佐布里池の梅林」として、親しまれている。なお、梅林は県有地で、梅の実は地元の小学生がもぎとり体験をし、販売された代金は「梅の実文庫」として、こどもたちの本が購入されている。

開 梅林 随時
   梅の館 9:00〜17:00
休 梅の館 月曜 年末年始 ※ただし梅まつり前後2/14〜3/14の月曜は臨時開園
料 無料
備 2/20〜3/6 梅まつり
交 名鉄朝倉駅からバス15分梅の館口下車、徒歩5分
   朝倉・阿久比I.C.から車で15分
駐 無料 佐布里緑と花のふれあい公園 2ヶ所 計257台
所 愛知県知多市
問 0562-54-2911 佐布里緑と花のふれあい公園 梅の館 梅っ花そうり
   知多市役所 http://www.city.chita.aichi.jp/