高知・牧野植物園 春を先どる小さな花 バイカオウレン 2005.01.21

高知県高知市には、県出身で”日本の植物分類学の父”と呼ばれた牧野富太郎(1862-1957)博士ゆかりの植物や、高知県の植物などを中心に約3000種の植物を有する高知県立牧野植物園がある。植物園では、葉が園のシンボルマークとなっているバイカオウレン(梅花黄蓮)が、早くも咲き始めた。バイカオウレンは、梅の花に似た小さな花(ただし白い花弁にみえるのは萼片)を咲かせるキンポウゲ科の植物。清楚な花は、本館近くや南園の湿生水生植生園周辺で見られ、2月中旬に見頃となりそうだ。他に、フクジュソウ、ハンノキが開花を始めたが、一部紅葉も残り、木の実、冬芽、野鳥などの観察を楽しむこともできるだろう。植物園では、2月上旬にはユキワリイチゲ、シナマンサクなどが咲きだし、3月末からはフジツツジ、オンツツジなどのツツジの仲間、初夏にはアジサイ、夏のハマボウ、カノコユリ、タキユリ、秋のノギクやオオツワブキなど四季の植物が順次開花していく。一方、木をふんだんに取り入れた温もりのある牧野富太郎記念館と本館は回廊で結ばれ、雨天や車椅子の方でも見学が可能だ。博士の生涯を紹介する記念館では、映像や植物画、展示物など、様々な角度から植物の世界へアプローチ。遊びながら学べるような構成にもなっている。

開 9:00〜17:00
休 月曜(休日の場合翌日)・年末年始
料 大人500円 高校生以下無料 年間入園券2000円
   身体障害者手帳・障害者手帳・療育手帳・戦傷者手帳・被爆者健康手帳所持の方とその介護者1名無料
   高知県長寿手帳所持の方無料
備 毎月第2・4木曜 ふれあい植物観察会
   5/8まで開催中 漢方(KAMPO)-現代に伝わる中国の知恵
   2/11〜2/27 第1回牧野植物園ラン展示会「蘭 魅惑の花〜その多様な世界」
交 JR高知駅から車で20分
   高知ICから車で20分
   高知空港からは車で30分
駐 無料60台
所 高知県高知市
問 088-882-2601 高知県立牧野植物園 http://www.makino.or.jp/